九谷吸坂窯とは

九谷吸坂窯とは1962(昭和37)年に硲伊之助が加賀市吸坂町につくった窯です。
長く油絵を描いてきた硲伊之助は、人生の半ばを過ぎて現代の九谷焼の元となる古九谷に出会います。
その魅力に惹かれて趣味や余技ではなく、本格的に九谷焼製作を取り組むため東京より加賀市(旧大聖寺藩領)に移住し窯を築きました。
古九谷は江戸時代初期(17世紀半)大聖寺初代藩主前田利治によって興されたもので、九谷焼の歴史は古九谷から始まります。
白磁の生地に絵付された五彩(緑、黄、青、紫、赤)の色彩調和はきわめて絵画的なもので日本美術史上の傑作と言ってよいでしょう。

油絵と古九谷は素材や手法は異なりますが、絵画という点で繋がっています。硲伊之助が師事したマチスやゴッホ、セザンヌの作品と同質のものであり、硲伊之助はこの古九谷を継承するということで九谷焼を制作しました。

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